【昔話】リーマンショック前のトヨタ自動車とJOIN3

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トヨタレクサス マツダ期間工 日記

昔ばなしを書いてみたくなったので書いてみました。
図が無く文章ばかりなので、注意されたし!

▼トヨタが2年11ヶ月満了した方に、協力会社に紹介!!

という記事がありました。

実は、2007年より一時期トヨタが実施していた制度でしたが、リーマンショック発生により中止されてしまいました。

わたくしもちょうど2007年トヨタ期間従業員フル満了時期で説明を受けたことがありますので、その昔話を。

「JOIN3しか興味がありません!!」

てかたは、目次でジャンプ!

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時代背景

今現在主流の2年11ヶ月の雇用制度が始まったのが、2004年4月。

当時はITバブル崩壊から回復し、トヨタなど各自動車メーカーが大々的に期間従業員募集を開始していました。

当時のトヨタは販売が好調。

2005年から田原工場第3製造部ではレクサスブランドのGS生産開始からIS、2006年にはLSが立ち上がりで大忙し。

第1製造部はランクルプラド、第2製造部はLAV4生産で、こちらも大忙しでした。

当時の聖心清風東寮は毎週期間従業員が100名前後入社し、7~8割は

陸の孤島、地獄の田原

配属で、田原工場組立配属が多数占めていました。

また、田原工場配属が分かってすぐ退職した人もいたくらいの嫌われっぷりでした。

当時の田原工場の状況

わたくしがトヨタ期間従業員としてトヨタに入社したのが、2004年夏。
90名前後の入社で、7割は田原工場へドナドナでした。

「この日の入社は少ないですよ」(当時担当者談)

配属:田原工場第3組立課(当時)

2005年からレクサスブランドのGSが生産開始とあって、当時流れている車種の作業習得、GS作業習得のトライがたまに流れていた時期です。

その後、期間従業員だけでは足りなくて、

・トヨタ九州(TMK)から大量の応援
・取引先からの応援
・三菱自動車社員のトヨタ転籍
・派遣社員登用

と、「かき集める」と言うのがピッタリでした。

トヨタ九州(TMK)の応援

2004年秋あたりから、見知らぬ作業着を着た人たちが。

2005年からGS立ち上げによるタクトUP要員として、トヨタ九州(TMK)から大量に応援者がやってきました。

当時、TMKは派遣社員からTMK準社員登用を行っていて、正社員への昇格条件が、

トヨタ田原工場へ半年間研修
と言う名の応援

でした。

半年間耐えられなかった人も正社員になれたかどうかは定かではありませんが。

「九州帰りたい!!」
集団行動で「きゃっきゃ、きゃっきゃ!!」

超うるさかったことだけは覚えています。

2004年から2007年にかけてTMKでは中途採用者が多いので、今現在主力になっているのではないでしょうか

その時代の人たちは、田原工場応援はトラウマかもしれませんね。

三菱自動車からの転籍

当時、リコール隠しでダイムラークライスラーからの支援が打ち切られ、経営危機に陥っていた三菱自動車。

岡崎工場閉鎖発表によるリストラで、2004年から2005年にかけてトヨタに転籍者がきました。
デンソーにも転籍者がいたそうです。

わたくしの同僚の所にも転籍者が来ていたようで、話を聞くと、

「トヨタはキツイけど、転籍先があっただけでも良かった」

と言っていたそうです。

その後、岡崎工場閉鎖は白紙撤回となりましたが、今思うと転籍者は勝ち組なんだろうなぁ。

ちなみに岡崎工場では、毎年1回、

「岡崎工場閉鎖撤回の日」だったっけか?

と称して何かやってた気がした。(うろ覚え)
2018年の三菱自動車期間社員時代に経験しました。

その時、トヨタのことを思い出しましたね。

派遣社員

一時期、日総工産からの派遣社員が来ていたことがありました。

日総工産の作業着を着た人がいて、一目でわかりました。

いつの間にかいなくなっていましたが。

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当時のJOIN3

2年11ヶ月制度の始まった2004年4月以降の入社者が、2年11ヶ月満了を迎えるのを機に、

JOIN3

という職業あっせん制度をトヨタが始めました。

当時の非正規雇用の問題による批判回避もありましたが・・・。

当時もトヨタは期間従業員から正社員登用を進めていて、フル満了までに3回登用試験を受けられました。
(勤務条件:半年以上、1年半以上、2年半以上の3回)

ただ受からない人もいるので、その救済も含めて、

協力会社へ紹介しますよ!!

ということです。

紹介企業

・トヨタ車体
・トヨタ紡織
・アイシン
・豊田合成
・豊臣機工
・愛三工業
・三五
・フタバ産業
・協豊製作所
・東海理化

など、有名一次協力会社がずらり。

デンソーだけは無かったのですが、当時からデンソーは独自で採用していたので当然と言えば当然です。

3年目のトアル日、わたくしも第4田原寮で早番の後に説明を受けました。

紹介企業各社の条件

年齢:各企業ほとんど30歳、もしくは35歳まで。
紹介期間:フル満了日まで

給与:基本給15万円~20万円くらい、ボーナス年間4~5ヶ月
紹介というだけで当然面接がありますので不採用もあり

厳しいのが、フル満了日までに、

面接・採用・住居・通勤手段(車など)まで

すべて自分で決めなければならないところ。

わたくしは、首都圏に帰って職探しをすることにしていたので、このお話はお断りしました。

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まとめ

まず、年齢制限があるのが難点です。
年齢的に諦めた方もいらっしゃいましたので、今回のJOIN3は採用年齢を引き上げて欲しいです。

あと、時間的にフル満了までしかないので、期間を伸ばしてほしいですね。

また、当時、協力会社も派遣社員を多く雇っていて、

「社員になりたい」

と言う人も多かったと思います。

そこで、トヨタからの「JOIN3」による押し付けで、

「いきなり社員」

が発生するので、現場にいる派遣社員は面白くなかったと思いますね。

ただ、紹介先がトヨタの一次協力会社ですので、正社員という安定を求める人には良い制度ではないでしょうか。

2007年にサブプライム・CDS騒動があって、

俺のフル満了まで持ってくれ!!

と祈っていたのは覚えています。

今も正社員登用制度やJOIN3制度がありますが、この先この制度があるかどうかは誰にもわかりません。

ここで、トヨタ期間従業員募集のアフィリ貼る所なんでしょうね。(笑)

長文でしたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。

きょうもほのぼのです。

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