時間割引率?
なにそれ?
食えるの?
な人もいるかもしれませんが、
わたくしもそうでした。
貯金だけではなく、
あらゆるところで出てきますので見ていきましょう。
時間割引率とは?
行動経済学の用語で、
近い意味で双曲割引とも言います。
将来の価値をどれだけ割り引いて決定を行うのか?
言い方を変えてざっくり言うと、
「目の前の報酬に弱い」
「衝動に負けてしまう」
「自制心が効かなくなる状態」
です。
例
▼例1:
今10,000円もらうか、
1週間後に10,100円もらうか
1週間待てば多くもらえるのですが、
将来多くもらえる金額を割り引いて考える人は前者を選びます。
▼例2:
夏休みの宿題を前半にするか、
後半に追われながらするか
だいたいの人は前半にしようとは思っているのですが、
前半にする人は非常に少ないですね。
▼過去のこちらの例も
※マツダが期間満了経験者待遇を
求人で前面に押し出していたらという条件
再入社で半年以上勤務希望の場合、
先に入社祝金45万円貰うか
入社祝金20万円、1年後までに総支給額で超えるか
満了経験者なので、
給与体系は知っているし計算すれば合計は出ますよね。
▼年金制度
年金制度も
将来を割り引いて考えることを考慮した政策ではないかと。
厚生年金を徴収せずに、
将来は自分で設計してください!
となると、
先延ばしする人が確実に増えます。
時間割引率まとめ
・将来の大きな利益よりも今の快楽
・今を楽しみ、将来に苦痛を後回し
・将来を売りとばす
ということです。
時間割引率が高い
と言います。
ちなみに、
期間工ブログを書いている方々を見ていると、
貯金・投資・副業するなど
堅実な方が多いので、
時間割引率が低い
方々です。
時間割引率の対策は?
未来について超集中する
人間は、
今の事柄の方が価値が高い
と考える習性があります。
例:
- 今お菓子を食べるか、
将来の健康被害と食費による金欠を阻止するか? - 今の一服か、
将来の健康被害と金欠の阻止をするか? - 今運動をサボるか、
運動で年を取った時に動けなくなるのを防ぐか? - 退職金を月分割でもらうか、
定年退職時にまとめてもらうか
お菓子の例と運動の例は、
普段意識していることです。
砂糖という身体によくない物を、
お金払ってまで食べたくないな。
運動をしなかったら、
年取った時に寝たきりか。
という将来の嫌なこと、
面倒なことを考えています。
コミットメントと一貫性の利用
自分の将来の行動に対して、
先に制限をかけておくことです。
例:
- お菓子の買い置きをしない。
- 将来のための貯金をする場合、
給与引きにして簡単には引き出せないようにする。 - 禁煙やダイエットなどを周囲に宣言する。
などです。
人間だれでも、
自分は一貫性があって、
合理的で誠実な人間だ!
と思っていますし、
そうなりたいという欲求があります。
そのせいで、
1回宣言したら、
なかなか撤回できなくなります。
「ここで宣言を撤回したら、
信頼なくしそうだなぁ。」
という感じです。
内部圧力と外部圧力を利用するやり方です。
悪い意味では
例:タバコ
- 身体に悪い
- 血流が落ちる
- 頭が悪くなる
- 衝動に負けやすくなる
- 受動喫煙で回りに迷惑
- とにかく臭い
- ヤニで汚れる
- 肺が悪くなり、コロナウイルス感染で重篤化しやすい
などと言われると、
かえって一貫性を保とうと意地になり、
悪いことだらけにもかかわらず続けようとします。
以前の職場では、
「タバコ1箱1,000円になってもやめないよ」
と言う人も。
タバコの害で脅し過ぎると、
ストレス解消のためにまたタバコに走る
と、一筋縄ではいきません。
マーケティングでも使われています
この方法はマーケティングでよく使われています。
例)「購入する」
と宣言を引き出しておいて、
「実は本体のみの価格でして…」
「その価格は○○という条件でして…」
と条件が変化しても、
お客さんは購入してしまうんですよ。
へたをすると、
値段自体が変わっても購入してしまいます。
これも、
コミットメントと一貫性の罠でして、
「購入する」と宣言したでしょ?
という圧力が内外からかかってきますので、
その後に撤回するのが難しくなるんです。
こちらの方法と組み合わせる
▼悪い癖をやめる9つの方法
時間割引率をマーケティングに応用
人間が今のほうが価値を持ちやすい
つまり、せっかちということは、
- 今すぐ見られます
- 今すぐ手に入ります
- 簡単ですぐに利益がでます
- 使ったその日から実感できます
- クレジットカード決済なら本日発送
- すぐに使えます
- 後で後悔しますよ
など、同じような言葉を見たことはありませんか?
悪い意味での
今でしょ!!
です、
クレジットカードやローンを組んで物やサービスを手に入れるという事は、
先に快楽を享受し支払いは後回し
という、時間割引を利用しています。
まとめ
節約をするのであれば、
こういったことに惑わされずにすることも大切です。
今回のコロナウイルス騒動で、
お金の余裕が心の余裕
というのを改めて実感しました。
- 阪神大震災
- 山一、拓銀破たん
- ITバブル崩壊
- リーマンショック
- 東日本大震災
- 豪雨災害
などなど、
大災害・大事件が何度もあったにも関わらす、
持ち合わせがない
という、
同じことを繰り返しているんですよ。
人間は忘れやすい上に、
日本人は熱しやすく冷めやすいので、
今回のコロナウイルス騒動を教訓にして
対策を考えましょう!
今日もほのぼのです。
ありがとうございます。
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